食物繊維
食物繊維は、人間が持っている消化酵素で消化されない食物中の成分の総称です。食物繊維は穀類・野菜(特にごぼうやさつまいも)・果物・海藻・豆類などに多く含まれていますが、食べても体の中を素通りしていくだけのものであるという認識から一昔前までは、重要視されていませんでした。しかし、この食物繊維の隠れた作用が見直され、現在では、一躍注目を浴びているのです。食物繊維は腸内の発がん物質など有害物質を排出させ、善玉菌を増やしてくれたり、特に肥満の抑制や、血中コレステロールの抑制に役立っています。
食物繊維には、水に溶けやすいタイプと溶けにくいタイプがありますが、お腹の中で水分を吸って膨らみ、満腹感を与えてくれたり、便の量を増やして腸を刺激し排便を促す、また腸内でコレステロールの吸収を妨げてくれますので、血中コレステロールの上昇を抑える効果に期待できます。
このように体に良い食物繊維は積極的に摂取していきたいものです。豆類、特に大豆の仲間は、良質の植物性タンパク質が豊富で食物繊維とカルシウムをバランスよくとることができます。大豆製品は、種類も豊富で、比較的簡単に食卓に乗せることができますから、毎日何らかの大豆製品を食べ続けていきたいものです。また、海藻についているネバネバ成分は食物繊維の一種で、ぬめりのもとのアルギン酸はコレステロールを減らす効果があります。脂肪の代謝を促すヨウ素も摂取することができますから、海藻類も積極的に食べたいですね。そして、きのこ類は、食物繊維のほかに、ビタミンB1やB2も含み、特にビタミンBは脂質の代謝に必要なビタミンです。またきのこ類は免疫力をアップさせてくれますから、健康づくりには欠かせない食材です。
ただし、食物繊維には、ビタミンや無機質(カルシウムや鉄など)の吸収を低下させる働きもあります。どのような食材にもいえることですが、やはり、良いから・・・といって、その食材ばかりを取りすぎることはよくありません。バランスの良い食事を心がけ、良い食材を色々取り入れた献立メニューを考えるよう工夫しましょう。
